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1996年10月頃に アーニー の授業を 受けました。

その内容を少しまとめて書いて見たいと思います。

もちろん私の英語力の範囲内なので 間違い等もたくさん有ると思います。 フィードバックも大歓迎です。

アーニーの授業体験記という感じです。

たしかクラスの名前は

Relationship & love supervision

関係性 と愛のスーパービジョン だったと思います。

スーパービジョンは、主に難しいクライアントに 関してカウンセラーやセラピストが 指導してくれる人に会うセッション の事を意味していると思いますが 、よーするにセラピストのセラピーって 感じだと思います。

ただ今回は、クライアント志願者もファシリテーター志願者も その場でペンを投げて決めましたので、監督付き 公開練習という感じでした。

コロシウムみたいに何重かの輪になって座りました。 20畳位の部屋に50〜60人くらい集まったと思います。

初めにアーニーが ダブルエッジ 、シャッフル等 ポイント、重要な点をいくつか話します。

次にケーススタディで、希望者がクライアントと ファシリテーターをやります。複数の希望者の 中から、ペンを投げて決めます。

30分くらいまんなかでワークして、ビデオにも取ります。

残りの時間で、ビデオを見ながら アーニーが解説したり質問したり ディスカッションしたりします。

授業を受けている人ですが、活発に 質問などをしているのは、一応スーパービジョンなので ファシリテーター、セラピストを実際に 日々やっているか、またはなりたい人です。

そのほかわたしみたいに、アーニーの顔が 見たくて参加している人もいますし、 比較的クライアント側に多く アイデンティファイしている人達もいる 感じがします。

まあ別の視点では全員アーニーの生徒という 見方もできます。

では、アーニーがそういう人達に向かって 繰り返し話している中身ですが ファシリテーターとしての心得 みたいな文脈になるとおもいます。

bring your nurvus

自分のナーバス(緊張感)をもちこむ。 ファシリテーター自身の緊張感等を ワークに持ち込むのはとても重要だそうです。 ナーバスは最初の方でよく見られますが、ファシリテーターの プロセスを(特に感情面は表現が押えられると いろいろな問題をつくり出すとのことです) 持ち込むのは重要だそうです。

follow the TAO

というのもすこし似てると思います。

自分の中にクライアントの話が聞きたくない というプロセスが浮上して来たら 「その話は聞きたくない、ここでワークせずに 家にもってかえって下さい」と言った方がいいとも 言っていました。

みんなの前の公開検討セッションで 話を聞いていてぶったおれそうな感じがしたので ごろっところがったファシリテーターが いたのですが、とっても褒めていました。

make clients feel home.

「クライアントの人達を、家にいるようなリラックスした 打ち解けた感じにしなさい」ということだと おもいますが、多分この感じを作るのに ナーバス、緊張していることが表現されるのが 重要なのではないかと、解釈しました。

関係性の問題では9割が経済的な問題も抱えている

質問としてはどういうふうに経済的プロセスをセッションに 持ち込むのかという質問があったとおもいます。

答えとしては、「経済的な面での問題は無いか」と 直接聞くのが、適当なときもあるだろうし、 まず自分自身の経済的な面で現実的になる というのもあるだろう、と回答していたように おもいます。

シャイ過ぎて(恥ずかしいので)関係性の問題が 経済的な問題だと言えない人達が多いそうです。

具体的な例はたぶん語られなかったか、聞き落したかで 覚えていません。

わたしの個人的なおつき合いを中学生の頃にまで さかのぼってみても、どっちがお金を払うか とか、割カンにするにしても、二人の収入の差だとか けっこういつでも微妙に関係性に、影響していたかなぁ と思ったので、するどいなぁと納得していました。

わたしは「払うよ」「今日は私が」とか 「ご一緒でいいですか」「いえ、べつべつにお願いします」とかって いうやりとりがなんとなく二人の関係を、良くしたり 負担に感じたりという経験を思い出しました。

関係性のワーク では ランク の問題もよく出て来ますが 経済的ランクに気づいていないカップルが多い という風に解釈することもできるかもしれません。

Oct. 18, 1996 のノートから

who speak first. who speaks when.

誰が最初にしゃべるか。誰がいつ喋るかに気を付ける。

ただ歩くのを見るというパターンから入るのは簡単。 (解説: 1次プロセス をただ歩く事として、 2次プロセス を見付けていくという手法)

ミラーリングには気を付ける事。一番安全なのは、場所を かわってもらってミラーリングするやり方。

禁止によってシグナルを アンプリファイ(増幅) することもある。

Edge

2人が エッジ にいたら --- 自分を使いなさい。

(エッジに)つかまったら「自由」についていきなさい。

if you are a totaly free person, what would you do.

もしあなたが精神病だったら、というのも使える。

you can perfectly OK to be crazy and be a sharman. do strange things.

たくさん喋っていたら --- 白い壁を見てもらうとか

アンハッピーでスタックしていたら --- もしハッピーな場所にいたら?と聞く

うでを使う方法。両手をかるく持ち上げる。どちらの手に エネルギーがより多く有るか。エネルギーの有る方の手を 自由にさせてあげたらなにをするか。

腕は普通2つ有るので比較に良い。

怒り --- (ロマンチックな)ムードの有る

もしランクを持っていても意識できないと使えない。

ランクが有ると feel good だ。

ほとんどのランクは(天賦の)才能である。

ランクに気づくということはそれ自体がほとんどゴール(目的、目標)である。

ランクが有れば、そのパワーを良い事にも悪い事にも使う事ができるし、 それを言う事, 言葉にすることもできる。それについてディスカッションもできる。

パワーのシェアー(わかち合い)、あげる、あげかえすのが大切。

他のランクは相対的にいくら低くても、ランクが低い事に 気が付いていれば、コンシャスネス(気づきの)ランクはあるし、 どんな場合でも、 スピリチュアルランク はある。

そのパワー(ランク)を、時間をアレンジする(2人がそれに取り組む為の時間を作る)のに使う。 時間のアレンジに大きなエネルギーがいるから。

Les't have time to work for it.

場の提供を申し出る。

90パーセントの人は、スピリチュアルパワーが有るのに 関係性には使わない。神とか、(内なる)声の聞ける人とか、 トランスとか、ただ目を 閉じてもいい。

批判的な人の価値を認めなさい。 value 評価するのを忘れないように。

down している人(落ち込んでる人)や、自分に付いて feel good じゃない ひとは、他の人について批判的になる。

ランクのシェアーをしなさい。

ドラマタイジング(演劇化)して、一緒に「夢を見る」のもいい。

以上 '96 10/18 (Fri.) ノートより

Don't forget double edge.

ダブルエッジ を忘れない様に。 関係性のワークに限らないとおもいますが 2次プロセスとなんらかのコンタクトをとり エッジらしきものを、なんとなく または、はっきりと越えると その個人の中にも、そしてまわりにも それを越えていない部分が かならずのこる。 その部分をサポートするのを 忘れない様に。

とのことです。

Shuffling

シャフリング。トランプをかき混ぜるように ロール、役割をかきまぜる。セッションの 最後の方に、いままでやっていた、みんなの 役割を、交替すると良いそうです。

たとえば、女性が家事、男性が仕事という ワークをずっとやっていたら 最後の方に、女性側にすごい仕事をしたね とか、男性側に、ワークで散らかった 状態を整理整頓、料理するのが上手だとか さらに、2人のおかげで、わたしの ワークがすすんだよ、とか シャッフルできる側面に すこし意識を向けるとよいそうです。

後半はビデオをとりながらの、公開ワークですが なぜか、一番肝心な皆が静まり返って注目するような シーンで、アーニーは一息付いて、コカコーラのコップの氷を ボリボリ言わせながら食べます。

最後のクラスでもアーニーは、「関係性の問題は どれくらいがカルマのせいだと考えているか」 と質問して、多くの人が手を上げたので 「原因がカルマのせいなら、なぜ関係性の問題を そんなに個人的にシリアスに考えるんだ。 運命じゃないのか」と言っていました。

日本の臨床心理学的なフィールドに いきなり「カルマ」という言葉を もって行くのはどうかとはおもいますが みなさん実際カルマという言葉の リアリティはどれくらい あるのでしょうか?

インド人の知合いは、その考え方は インドを変えるのに役に立たなかった せいで、いまだにカースト制度が 根強く残っている、と言っていましたが いかがでしょう?

「もしピックアップできない(それに気づけない)時はどうしたらいいのでしょう」 みたいな質問で、アーニーは
"I just forget it. life is long."
「ただ忘れる。人生は長い。」と言っていました。

もちろんその前の文脈で、ありとあらゆることを やってみて、神に祈ったりする事さえ有る といった話も出た授業の後半での話ですが。

たしかにプロセスワークは、あまりにも あらゆる場面で有効である事が多く
どうしようもないという部分が忘れられ やすいので、その辺をおぎなった 最後の授業だったのかもしれません。 (ちょっと信者さんモード)


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by transpop@bekkoame.ne.jp